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知る・学ぶ読書【読書で教養は身につくか】

教養だけにこだわらず、興味のあることを知る読書。目標年50冊。

9冊目『難解な本を読む技術 (光文社新書)』

読書

  自分の読解力に自信が持てずに、ではどうすれば難しい本を読めるようになるのか気になり読み始めました。

難解な本を読む技術 (光文社新書)

難解な本を読む技術 (光文社新書)

 

  期待はずれ、というほどではありませんが、求めていたものとは少し違いました。
 段落やら、文と文の繋がりやら、もう少し形式的な内容を求めていたのですが、この本は心構えや読むときの意識のようなものに重点を置いている印象でした。ちなみに「難解な本」とは、この本では難解な思想書を指しているようです。

 

 まず、本は選ぶのに時間と手間をかけること。
 書店で読みたい分野の棚にある本のタイトルをすべて眺める。その中で気になったものがあれば目次を、更に興味を惹かれれば中身をパラパラと見る。
 これを何度か繰り返しその分野の全体像を描いてから、更に細分化されたテーマをチェックする。
 知りたいことが書かれた本をまず読む。入門書はその本を理解できず、必要になったときに読む。

 私はここまで選書に力を入れようとは思いませんし、入門書で先に概略をつかみたいので、この部分を実践しようとは思いませんでした。しかし書店でタイトルを眺めているうちに、自分が読みたい分野が絞れるような感覚は感じていたので、その感覚をもっと大事にしてもいいかなと思いました。

 本を購入したら、1回目は読書ノートに地図を作りながら通読する。2回目(以降)に精読するときは、分からない部分の前後をじっくり繰り返し読むなど、理解することを意識して読む。
 本には理論を積み上げていく「登山型」と、周りの景色を楽しむ「ハイキング型」があり、それぞれに著者が自分の持っている結論に向けて論を展開していく「閉じている本」と、読者自身が結論を出す「開いている本」がある、という考え方は興味深かったです。それぞれにどう読むべきかのポイントが異なり、今読んでいる本がどのようなタイプの本かを意識することで的確な読みにつながるというのは、今まで考えたことのなかった視点でした。

 求めていた内容とは違いがあったものの、この本はこの本で実践的で、これからの読書の参考になる本でした。

 

 なお、付録部分の、具体的な例を挙げての解説は読み飛ばしました。
 まだ読んでない(おそらくこれからも読みそうにありませんが)本の細かな解説を先に知ってしまうのは、その本に対する先入観を持ちそうなので好みでないためです。(本の紹介程度なら気にしませんが、「どのように読むか」という解説者の解釈が入ってしまうのを避けたいためです)

 

 次に読む本は未定ですが、引き続き「罪と罰」を読み進めようと思います。
 その合間に何冊かは読みそうですが(笑)